歯と臓器の関連性~パラセルサスクリニック研修2~
パラセルサスクリニックの特徴として、初診時には必ず歯科用パノラマレントゲンを撮影し、歯科的な疾患と全身状態がリンクするかチェックをすること、と述べました。これは内科的な疾患を抱えて来院した患者さんの歯科診査により、内科的対象部位と相対する歯牙に問題がある(例えば金属、マルガムなどの歯科材料、虫歯やそれに起因する歯性病巣感染、歯周病等)場合、内科的疾患の治療と同時に歯の治療を行うことが挙げられます。恐らく歯と臓器が繋がっているという基本的な考えのもと、医科歯科連携で治療が進められてものと思われました。
(写真上はクリニックのメインエントランス前で)
そこで私が思い出したのが、2000年に日本で開催された第一回国際歯科東洋医学会(私も演題発表を行いました)の招待講演として行われた、ドイツのグレディッチ先生による口腔内鍼(Oral Acupuncture)の講演でした。当時グレディッチ先生はミュンヘン大学医学部耳鼻咽喉学の教授で、元ドイツ医師鍼灸学会会長の経歴を有していた医師で、日本歯科東洋医学会の招待で来日し講演が行われました。先生の講演では上下の個々の歯の頬側に各種臓器に対応したツボがあり、その臓器に問題がある場合には口腔内のツボに鍼を打つということでした。ひょっとしてパラセルサスクリニックでは、グレディッチ先生の考え方に基づいているのではと考え、来訪前の事前質問で私が聞いた口腔内鍼との関連性を質問しておきました。
(写真中はグレディッチ先生の著書)
(写真下は第1回国際歯科東洋医学会のパンフ)