歯と臓器の関連性~パラセルサスクリニック研修3~
結果的にはパラセルサスクリニックの院長Drラウは、ミュンヘン大学医学部教授であったDrグレディッチの弟子でした。現在のパラセルサスクリニックの医学的根幹の一つでもある医科歯科連携の考え方は、Drグレディッチによる中医学的思考に基づくものでした。つまり上顎は両側中切歯と側切歯は腎臓と膀胱、両側犬歯は肝臓と胆のう、両側第一第二小臼歯は肺と大腸、右側第一第二大臼歯は膵臓と胃、左側第一第二大臼歯は脾臓と胃、両側第三大臼歯は心臓と小腸。下顎は両側中切歯と側切歯は腎臓と膀胱、両側犬歯は肝臓と胆のう、ここで下顎両側小臼歯は上顎第一第二大臼歯と入れ替わり脾臓と胃、下顎両側大臼歯は上顎小臼歯と入れ替わり肺と大腸、そして下顎両側第三大臼歯は上顎と同じ心臓と小腸と関連することになります。(写真上はパラセルサスクリニックに飾られている歯と臓器の相関図)
例えば肺または大腸の疾患でパラセルサスクリニックを訪れた患者さんが、レントゲンと口腔内視診で上顎両側第一第二小臼歯または下顎第一第二大臼歯に問題があれば、内科的な治療(一般的な西洋医学に加え相補伝統医療等の自然医療で)と同時に対応する歯牙の治療を行うことになります。DRラウの講義終了後、事前質問したのは私である事を明かし、およそ20年前に発行された国際歯科東洋医学会のパンフレットのDrグレディッチの写真をDRラウに見せたところ、大変懐かしいとの思いで眺めておりました。このことから日頃多忙なDRラウが我々の為に長時間にわたり貴重な時間を割いて講義、案内をしてくれたのは、私が事前質問をした中にDrラウの恩師であるDrグレディッチの話を聞いた日本人が来るから、と考えざるを得ないと自負しています。(写真下は医師であるDrラウが歯科の説明をしているところ)