口臭について(2)
2008.9.1
1999年の国際口臭症分類により、口臭の分類が出来ています。真正口臭症とは「社会的容認限度を超える明らかな口臭が認められるもの」で、生理的口臭すなわち「器質的変化、原因疾患がないもの(ニンニクやネギなどの摂取による一過性のものは除く)」と、病的口臭とに分けられます。
病的口臭はさらに口腔由来の病的口臭、すなわち「虫歯や歯周病などの口腔内の原疾患、舌苔の沈着や舌の乳頭の変化などの器質的変化、唾液の分泌低下や口腔乾燥などの機能低下による口臭」と、全身由来の病的口臭とに分けられます。
一方、口臭を訴えるが社会的容認限度を超える口臭が無く、検査結果などの説明やカウンセリングでその訴えが改善するものは、仮性口臭と診断します。治療を行っても口臭の訴えが継続したり、口臭に対し異常に執着する場合は、口臭恐怖症と診断し、精神科や心療内科を紹介します。