ホームケア1~歯磨き剤について~
我が国では江戸時代に、武家・町人の間に歯を磨く習慣が出来、赤穂浪士で有名な播州赤穂の塩を焼いた物が、歯磨剤として大ヒット商品となったようです。(余談ですが江戸城本丸松の廊下で浅野匠守が高家筆頭吉良上野介に斬り付けた騒動の発端は、夫々の領地で取れる天然塩の商戦に有ったそうです)
現代の歯磨剤は、薬効成分として抗菌剤・フッ化物・酵素剤などと、研磨剤・湿潤剤・発泡剤・粘結剤・香味剤・着色剤・保存料などが含まれています。歯磨剤の効能または効果の範囲は薬事法に基づき、中央薬事審議会の歯科用薬剤調査会ならびに化粧品および医薬部外品の安全性問題調査会で審議、承認を受けています。
歯磨剤は使い方や含有成分によっては、場合により歯に為害性が出る場合があります。一般的には歯磨剤の中に含まれる発泡剤や清涼剤のために、手用歯ブラシでは短時間で磨けた気になり、実際には思ったより磨けていないことが多いことがあります。また歯を白くすると謳った研磨剤入りの歯磨剤の使用で、歯の表面に楔上の磨り減り(楔状欠損)が生じる場合があり、特に電動歯ブラシ使用時の研磨剤入り歯磨剤は避けた上が望ましいと考えられています。またフッ素配合歯磨剤については、現在一般的には齲蝕予防に対するフッ素効果は認められていますが、一部でフッ素の慢性毒性を指摘する研究者がいることも事実です。
また市販の歯磨き剤の殆どには界面活性剤が入っていて、知らず知らずに飲み込んでいる可能性があります。界面活性剤は粘膜の表面の構造を荒らしますので、舌表面では歯磨き直後味が分からなくなったり、胃の粘膜に一時的な軽い潰瘍を起こす場合がありますので、注意が必要です。