第228回 コロナ禍の健口腸寿を考える~その2|西新宿で東洋医学・小児歯科・統合医療による歯科治療を行なう小野田歯科医院

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健康ブログBLOG

第228回 コロナ禍の健口腸寿を考える~その2

2021.11.1

21-11口と腸は繋がっている

上の写真はパラセルサスクリニック腸内洗浄ルーム

 スイスパラセルサスクリニックのレナウテ リウ医師(Renate Liu,MD)より2011年9月に英文で届いたニュースレターの和訳(要約)は以下の通りです。

 
近私たちは消化の重要性を認識し始めています。かなりの人が多かれ少なかれ消化器系の問題(下痢や便秘等=訳者注)に直面しており、中でもIBS(過敏性腸症候群)や憩室炎の病気にかかる人は少なくありません。消化器系の働きの衰えは慢性アレルギー疾患や自己免疫疾患、癌や心臓病などの、炎症によってもたらされる多くの疾病の原因となり得ます。そして消化器系の強度(胃腸が強い弱い)は、健康を司る免疫機能が十分に働くかどうかの重要なカギとなります。

来の西洋医学も近年この点に着目し始めていますが、Biological Medicine(生物学的医療)はここ数十年も昔からこの点に着目してきました。パラセルサスクリニックにおいても「胃腸の健康」は生物医学の柱となっており(先月のブログ参照=訳者注)パラセルサスクリニックモデルの第2の柱となっています。近年の医学研究では、いわゆるバイオフィルムや消化器機能障害ゲットーの一種(リーキーガット等=訳者注)に関する内容が明らかになってきています。人の腸内の細菌叢で構成される微絨毛上のバイオフィルムの状態は、加齢とともに衰えなかなかその環境を正常化することは困難です。しかし、Biological Medicine(生物学的医療)は腸内細菌層の環境の悪化を解消する手段を持っています。

たちは食物を摂取し消化するという行為が、体を構成する細胞の為に必要な最適な栄養素の吸収の為に重要であるということを認識しています。しかし現代文明の中で暮らす大多数の人々は、必ずしも体に良くない加工食品やライフスタイルからもたらされる食習慣にさらされています。防腐剤、添加物、咀嚼が少ない、食べるのが遅すぎ(早食いも駄目=訳者注)、ストレス下で食べる(ストレスで交感神経が優位になり胃が収縮している状態=訳者注)など、現代の食生活やライフスタイルはディスビオシス(宿主の体調変化などにより腸内細菌数の大幅な減少やバランスが崩れ、いわゆる悪玉菌が善玉菌を抑えて優位に立つこと)やリーキーガット(腸粘膜の破壊・漏逸)に至るまで腸の問題となります。パラセルサスクリニックを訪れる慢性疾患患者には、ディスビオシスやリーキーガット、カンジタや食中毒の原因菌の増殖などが多くみられます。その結果潰瘍性大腸炎、クローン病、IBS、特定の食品に対する不耐性やアレルギー、細菌の過剰増殖及び免疫不全疾患の原因となります。

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