より良い歯科治療のために
2007.2.1
より効果的で的確な歯科治療を行うには、より正確な多くのデータをもとにして正しい診断を行う必要があります。そのために種々の検査を行い、診断を下し、その患者さんに最も適すと思われる治療計画を立てることが必要となります。
患者さんは歯科医師の検査の結果をしっかりと認識し、自分の現在の口腔状態を理解したうえで治療を受けることが大切です。同時に歯科医師が治療方針(特に補綴治療行う場合には尚更)を患者さんにしっかりと説明することで、患者さん側に治療方針を選択する権利と義務(Informed and Choice)が発生します。
治療の際に、ある種の患者さんの「すべて先生におまかせします!」という言葉ほど当てにならないことはありません。お任せ頂くほど信頼されているという見方もありますが、同時にそれは治すのは先生であり治らなければ先生の責任ですよ、という自分の体のことなのに人ごとのように依存する患者さんに他なりません。
医療は患者さんと医師が、同じ場でともに病と戦う気構えが無ければ治癒しません。我々は治る手助けをするだけで、治すのは患者さん自身に他ならないのですから。