第234回 歯科校医を退任しまた その2
当院は10年前現在地に移転したのですが、最近自宅兼旧診療室に取り敢えずそのまま置いておいた資料や使用しなくなった機材の片付けを行いました。資料はそのまま捨てる訳には行かないため一応中身を確認してから分別して破棄することになるのですが、その資料の紙ごみの中から私が最初に担当した小学校の歯科保健指導の資料が大量に出てきました。その中で見つけたのは歯科校医として初めて担当した小学校1年生の歯科保健指導(歯垢染め出しの実技と授業)の感想文でした。その一枚一枚に目を通していると今から17年前(2005年)のことがありありと思い出されてきて、懐かしく思わず目頭が熱くなりました。17年前にキラキラと目を輝かせた1年生であった子供たちは、今は23~4歳になっているかと思います。(半年ほど前に、当時私が歯科保健指導した小学6年生だった女の子が、結婚して赤ちゃんを連れ来院したのには驚かされました・・・)子供たちが寄せた感想文の一部はすべて平仮名になっていますので、読みずらいため一部漢字に変換して以下に記載します。
男児1=最初薬を噛むときに(注:歯垢染め出し剤)緊張したけど味が甘かった。ベロが赤くなっていたから鏡で見た。磨いてみたら(注:歯が)白になった。小野田先生へ、いろいろと教えてくれてありがとうございました。
女児1=私は虫歯が無いから安心していました。虫歯が無い人にも歯にばい菌が付いていることを今日初めて知りました。これからは今日みたいに歯磨きをします。食べたら歯磨きをします。
女児2=私は歯がきれいになって嬉しかったです。小野田先生へ歯のことが楽しかったです。有難うございます。また来てください。これからも歯医者の仕事頑張ってね。