第235回 腎虚と補腎 ~ヘルシーエイジングのために~
私はあることがきっかけとなり髪を染めることを止めました。ある事とは10年前に強烈な背中の痛みで受診した整形外科で胸椎に腫瘍と思われる病変が見つかったことです。この経緯は2013年12月からの健康ブログに書きましたが、当時は治療中ということもありまた微妙なニュアンスでもあった為、その項目の執筆は中断せざるを得ませんでした。結果的にこの腫瘍状の病変は良性(当初悪性であれば余命半年、良性であっても半身不随になるリスクがあると診断されました)であることが判明し、1年後の通院時の際にその病変がいつの間にか消えていて10年後の現在に至っているという体験です。通院1年間に行ったことと言えば定期的なレントゲンチェックだけで、医師による治療・投薬は無く自らの判断で乳酸菌生産物質を大量に摂取したことだけでした。
もともと若白髪であった私は30歳の後半ぐらいから美容院や理容室で髪を染めてきましたが、このことをきっかけとして染めるのをピタリと止めてしまいました。というのは毛髪は体内と体外の物質の交通をする役割を持っており、体内に取り込まれた重金属等のデトックスの効果を毛髪で診断することがあるくらいです。従って毛髪は重金属などの毒素を排出し、また髪染めの物質等を体内に取り込む可能性をもっていることになります。
白髪は加齢によるものと体質によるものがあります。加齢によるものは普通の髪の毛に白髪が混じりますので、年を追うごとに白髪の割合が増えますから一般的にはいわゆる「胡麻塩頭」の期間が長くなります。一方体質によるものは若いうちから白髪の割合が多く、胡麻塩頭の期間が短く、早いうちから見事なまでの白髪になる可能性が高くなります。では体質とはいったい何なのでしょうか?