第238回 整体~体を整える その1
今回のテーマである整体は狭義の一般的な整体ではなく、鍼灸あんまマッサージも含めた身体を整えるという広義の整体を意味します。
私が1981年(昭和56年)に歯科大学を卒業して歯科臨床を始めるようになってから今年で41年が経過しました。椅子に座って患者さんの口をのぞき込んで治療をする、という無理な姿勢がたたり、臨床開始後3年過ぎから慢性的な右肩甲骨や肩のコリとそれに伴う片頭痛に悩まされていました。その様な折紹介された治療院(鍼灸整体院)で、全身をほぐしたのちに当該肩甲骨や肩のみならず手の甲や腕にまで鍼や灸をしたことで、長い間悩まされてきた不快症状が消えていきました。この体験がきっかけで東洋医学に興味を覚え全身は繋がっているということを実感し、口腔と全身も繋がっているという理念のもと、その後日本ホリスティック医学協会、日本歯科東洋医学会、日本全身咬合学会、日本統合医療学会と入会し、歯科と関連する代替医療を学んで参りました。
件の鍼灸整体院の先生は私よ6~7歳ほど上の方で、鍼灸師とあんまマッサージ師の国家資格保有者で、初診の急性症状の治療以来月一回の割合で歯科医特有の慢性的なコリをほぐして頂くために通っていました。しかし3年ほど前に年齢と持病を理由にお仕事を辞められたために、私の肩と背中のコリは増すばかりで、特に因果関係は分かりませんが4回受けたコロナのワクチンの2回目以降に刺入側の左手が挙がらなくなってしまいました。もともと50歳代にはいわゆる五十肩を両側発症していましたが、年と共に症状はそれなりに固定しており痛みはないものの、ストレッチの必要性を感じていました。