デトックス その3
人間に本来備わっている排泄機能を高めることが、大きく健康に関わると先月述べましたが、実はそれ以上に大切なことはどのような食生活を持つかと言うことに尽きます。加工された食品をなるべく避け、食品の原材料を自ら調理することが大切なことになります。(家内に言わせるとこれが一番大変なのよ、とのことでした。前述の松生先生と違い自ら調理場に立つ能力もやる気も無い私にとっては、大変耳が痛い話です。)また加工済みの食品を購入する場合には、なるべく添加物の少ない物を選ぶこと、またできるだけ旬の食材を選ぶことも必要です。東洋医学では食材には季節があり、各々効用が違うとされています。体を冷やす食べ物は夏に、体を温める食材は冬に食べると良いとされています。
どうしてもコンビ二食や外食をする場合には、それ相応の注意も必要です。この点については、『健康食しませう~新コンビ二活用法』と題する本(モダン生活向上委員会編)によく書いてありますので、お読みになると良いかと思います。もちろん毒素を排出させる食材を摂取させることも必要です。現在NHKテレビで放映されている『宮廷女官チャングムの誓い』でも、病弱な王様のために主人公のチャングムが毒素を排出させる食材を使って料理を作るシーンが良く出てきました。
体内に蓄積された有害な重金属を排出させるキレート作用があるものに、玉葱、長葱、にら、大蒜などの根菜類、蟹の甲羅に含まれるキチンキトサンなどがあります。また食物繊維を多く含む食材も毒素を包んで便として排出させる機能を持ちます。医者要らずの別名を持つ林檎、牛蒡や豆、昆布や若布などの海藻類、そしてエノキ茸などの茸類などがそうです。