第252回 絵画療法
2023.11.1
11月のお化粧室の絵画は作者が不詳で、当院では「ドット」と呼ぶシルクスクリーンです。Googleで画像検索をしてみると、愛知県の知多半島のとあるホテルに飾ってある絵と同じでした。
11月の待合室の絵画は、金子國義の銅版画です。1993年の限定オリジナル版画集「キュイジーヌ」の8葉のうちの一つです。作者サインのほかに「EA」と書かれてあるのは、フランス語の eqreuve d’artiste の略で、版画の作家保存分という意味です。20年前に新宿の某百貨店の美術サロンで手に入れた物で、当院所蔵の版画やリトグラフ(油絵は雰囲気が重いので当院にはありません)の中で、一二を争うほど比較的高価なものです。当時、当院に飾ってあるこの銅版画を見た、当院患者さんでもあり行きつけのレストランの店主の方から、是非とも譲ってほしいと頼まれましたが丁重にお断りしました。
上記の絵画は当院で実践している統合医療のうち絵画療法(歯科治療に対して不安を持って来院された患者さんの緊張を和らげる)の目的の為、当院のお化粧室と待合室で月替わりに飾っている絵画です。油絵は当院雰囲気に合わないため、シルクスクリーンやリトグラフそしてエッチング等の物を飾ってあります。