上手な歯科医院のかかり方(2)
【予約制について(2)】
現在では都市部の殆どの歯科医院が予約制で診療を行っていることと思います。ただし予約制といっても、その時間に待合室に居れば必ず診療が受けられる完全時間予約制、指定された時間の中での先着順の予約制、また日にちだけが決められ診療時間内であればいつでも良い予約制、と分けられるでしょう。完全時間予約制(当院でもそうです)は予約された時間に待合室にいらっしゃれば、必ず指定された時間に診療が受けられます。この制度は患者さんサイドでは長時間待たなくて良いという利点がありますから、1日の時間配分が出来るお忙しい方には最適です。しかし自分の好きな時間に治療に行きたい方には不向きです。歯科医院サイドでは、その日予定している治療にしっかりと準備を整えて臨める、という利点があります。
ただここで問題なのは、時間に対する観念の違いを有する人にどのように対処するかです。時間の観念とはつまり時間に正確か否かということです。完全時間予約制を取っている先生は大概時間に厳しく、また歯科治療に対し何らかのこだわりを持っているはずです。このような診療体制を敷く歯科医院に、約束の時間の前に来院し(当院では約束に時間の5分前に来院され、呼吸を整えてお待ちになることを推奨しています)お待ちになられている患者さんがいたとしたら、それだけで歯科治療という同じ舞台の上に上がった医師・患者さんにとって、必ずや良い結果をもたらす要因のひとつになるでしょう。もちろん人それぞれ都合がありますから、たまに少し遅れる場合でも事前に電話一本いただければ、それは大きな問題ではありません。どうしてもやむをえない場合はキャンセルも仕方が無いでしょう。
完全時間予約制かどうかは、しばらく通院してみれば分ります。殆ど毎回時間どおりに診療が開始され、先生が自分以外の患者さんと掛け持ちで診療していなければ、まずは完全時間予約制ということでしょう。(ただし急患の方が入った場合はこの限りではありません)したがって完全予約制の歯科医院では約束の時間を必ず守りましょう。