第1回日本歯科東洋医学会国際大会
2003年11月14日~16日、東京飯田橋の日本歯科大学富士見ホールにおいて、私が評議員を務める日本歯科東洋医学会の第1回国際大会が開催されました。この大会は21年の歴史を有する日本歯科東洋医学会で、初めて開催された国際学術大会です。日本では東洋医学といえば中国医学(中医学)を意味しますが、お隣の韓国には『韓医学』が、チベットでは『チベット医学』、遠いところではインドの『アーユルベーダ』、イスラム医学の『ユナニ』などの伝承医学も、大きく分けて東洋医学に含まれます。日本歯科東洋医学会発足当初は、鍼灸・漢方といった東洋医学を代表する内容の発表が殆どでしたが、最近ではサプリメント、アロマテラピー、波動、O-ringテスト、口腔筋機能療法(パタカラ)、手技療法等の発表が増え、さながら歯科代替医療学会の様相を呈して来ました。医科領域では代替医療が脚光を浴びておりますが、我々歯科領域においても同様の動きがあり、今回の大会は国の内外の歯科医に注目を浴びました。
今回開催された学会では国の内外から演題が発表され、招待講演として、ミン・ビュンイル教授(韓国慶煕大学医学部)、ヨハン・グレディチ会長(ドイツ医師針治療学会)、徐治鴻教授(中国北京大学口腔医学院)、帯津良一会長(日本ホリステイック医学協会)、カール・ベッカー教授(京都大学)の各先生方の講演がありました。また13題のワークショップ、6題のパネルディスカッション、27題のポスター発表があり、私は主演者として1題(バイオファーメンティクス生源の歯科応用について)、副演者として2題(口腔筋機能療法“パタカラ”関連)のポスター発表を行いました。