腸内免疫
2003.7.1
人間の体は口腔から肛門まで消化管と呼ばれる1本の管で繋がっています。ある種の細菌はこの消化管を活動の場として通り道としたり棲家としています。
なかでも腸内に棲みつく細菌は腸内菌と呼ばれ、体の中に居る細菌の中でもっとも数が多く、成人では平均100種類100兆個の菌が存在しています。成人の体を作っている細胞は約60兆個ですから、腸内菌という別の生命体の方がはるかに多く存在していることになります。そのため宿主となった人間の健康に深く関わってきます。
特に便秘症の方の腸内には健康人の2,5倍の250兆個の細菌が居ると言われ、完全に有害菌と有用菌のバランスが崩れ有害菌優位の環境となっています。便秘症の方は吹き出物や口臭などのさまざまな身体症状が現れますが、特に腸内において行われている本来人間が有する免疫機能が充分に働かず、ガンなどの重大な病気を引き起こす可能性が高くなります。
腸内免疫機能を充分に働かすためには、規則正しい生活を心がけ、繊維に富んだ食物を採る必要があります。また腸内バランスを整えるためには、乳酸菌及び関連物質をサプリメントとして補うことも必要でしょう。