ドライマウスについて
2002.12.1
ドライマウスという言葉を聴いたことがありますか?最近マスコミ等で話題になっている身体症状の一つにドライアイというのがあります。ドライアイとは乾燥性結膜炎と呼ばれ、日本に800万人いるといわれています。このうち多くの人がドライマウス(口腔乾燥症)の症状を持つことがわかっています。
ドライマウスの原因にはさまざまありますが、結果として口腔が乾燥することで、虫歯や歯周病、口臭などの原因となります。原因としては
① 糖尿病、腎疾患などの全身疾患
② 薬や放射線治療などの副作用
③ 口呼吸、喫煙などの悪習慣
④ 唾液腺そのものの病気
⑤ 中枢性、末梢性の障害
⑥ ストレスなど
当院ではこのような症状を持つ患者さんに対して、乳酸菌生産物質生源と口腔筋機能療法パタカラを併用することで治療を行っています。生源は摂取することで副交感神経優位の状態を作り出し、からだのバランスを整えます。2000年日本歯科東洋医学会誌第19巻第1号紙上に、『義歯不適合を伴う難治性舌痛症患者に対する乳酸菌生産物質生源の応用』と題して発表しました。またパタカラは唇のリハビリをすることで口呼吸から鼻呼吸に改善できるだけでなく、脳の血流量を上昇させます。また口輪筋を鍛えることで耳下腺を直接刺激し、唾液の分泌を促します。