歯科治療と絵画
健康ニュースの2002年3月では『歯科治療とアロマテラピー』、4月では『歯科治療と音楽療法』と述べて参りました。
今月はこのシリーズの完結として、『嗅ぐ』・『聞く』ときたら『見る』について『歯科治療と絵画(色彩)』のお話をします。
人間の脳に送られた情報としての嗅覚や聴覚を利用して、歯科治療の際の不安や緊張、痛みといったストレスを軽減する方法は、既に述べてきました。そして人間の目から入った情報を脳に伝える視覚も、大いにストレスを軽減する効果が有ります。皆さんも歯科診療室に飾る絵画により、患者さんの心が和み緊張がほぐれるため、多くの歯科医院で待合室や診療室に何らかの絵画が飾ってあるのを目にされたことがあるでしょう。しかし絵画の種類、使用された色調、題材などによっては、その絵画を意識して眺めるかどうかにかかわらず、かえって患者さんの緊張を増してしまうことがありますので、患者さんのストレスを軽減する目的で歯科診療室に飾る絵画は、慎重に選ぶ必要が有ります。
当院は5箇所の絵画(主にリトグラフやシルクスクリーンなど)を、季節や風水などを考えて月替わりで変えており、患者さんの目を楽しませております。
また当院のHPの冒頭にも使用している絵は、イギリスの女性画家ダイアン・エルソンに依頼して描いてもらったオリジナルの水彩の原画です。彼女の温かみのある画風は多くの人の心を魅了し、世界中で大変な好評を博しています。当院でも多くの患者さんがその絵の緻密さと暖かさに感激して帰宅されています。ぜひ当院に来院され、オリジナルの原画を見に来てください。
来月は『歯科治療と足裏療法について』です。