歯科診療前の東洋医学的体質診断について~プロローグ
当院で行う東洋医学的体質診断は、患者さん自身の先天的な体質(先天の気)や生後の成長を通じて得られた現在の体質(後天の気、時として変化)を知っていただくことで、本来の自分の健康を取り戻すためにはどのようにしたら良いのかを考えていただき、さらに
体質ごとの歯科治療の参考にするものです。その体質を決定する為には「気」「血」「熱」「水」の4つのキーワードがあり、各々の過不足(実と虚)により、気は「気滞」及び「脾虚」、血は「血瘀」及び「血虚」、熱は「湿熱」及び「腎陽虚」、「水」は「湿痰」及び「陰虚」と分類されます。(仙頭正四郎先生の分類による)
しかし個人は複数の体質を持っておいることがあり、診断時には特徴的な現在の性質として挙げただけですから、この体質診断がすべてにおいて現在の状況に当てはまる訳ではありません。当院での東洋医学的体質診断は、持って生まれた体質(先天の気)と現在の体質(後天の気)を鑑別します。そしてそこで得られた体質診断をもとに歯科疾患の原因を探っていくことになります。
歯科疾患の三大原因のうち、口腔内の清掃と原因菌の除去、および噛み合わせの治療は歯科医学で,自己の体質から来る全身の健康管理は東洋医学をはじめとする代替療法が優れております。この東洋医学的体質診断をぜひ参考にしてご自身の健康保持・増進にお役立てください。