歯科診療前の東洋医学的体質診断=「気滞」
● 気滞とは
気滞とは簡単に言えば、『気』が滞って過剰なタイプを言います。イライラしたり、ふさぎこみやすい性質を持ちます。
● 気滞の人の代表的な体質
少し赤ら顔で、細身で筋肉質が多く目付きは充血気味で鋭く大きな目が特徴的。几帳面で神経質。イメージ的には有名人に例えると元巨人軍のホームラン王O・Sさん(まったくの私見です)。
● 舌診では
舌の周りや先端が他の部分に比べて赤みが強いかも知れません。
● 気滞の人がなりやすい病気
『気』の滞りは、甲状腺機能亢進などの内分泌系、神経症、躁鬱病、自律神経失調症、月経痛、各種の神経症、頭痛、円形脱毛症、便秘症、風邪などの病気に結び付く可能性があります。
●気滞の養生方法
緊張が長く続くような状況は極力避け、余り神経質にならず頑張る気持ちを持つと同時に、明るく楽しい気持ちで元気に一日をプラス思考で過ごしましょう。
● 歯科的注意点
このタイプの方は、几帳面な性格から歯磨きをしっかりとしていて、口の中の汚れが少ないにもかかわらず、ストレスから来る歯槽骨吸収を伴う歯周疾患にかかりやすくなっています。また歯の磨き過ぎで、歯茎部知覚過敏症になりやすいので注意しましょう。また時として、イライラが無意識のうちにくいしばりや歯軋りを招き、顎の関節を痛めたり、歯の破折や充填物・装着物の破損を生じることが有ります。