これでもまだタバコ吸いますか?その3|西新宿で東洋医学・小児歯科・統合医療による歯科治療を行なう小野田歯科医院

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これでもまだタバコ吸いますか?その3

2015.11.24

実は、たばこによるこうした口腔内の変化は、さまざまな病気をもたらします。歯周病は成人の9割がかかるといわれる国民病ですが、喫煙者は特になりやすいことがわかっています。1日10本以上吸う人は、そうでない人に比べ発症リスクが5.4倍にもなります。ニコチンには強烈な血管収縮作用があり、歯肉炎の出血が抑えられ、結果的に歯周病の兆候を見逃し、重症化させてしまいます。ニコチンの血管収縮作用は歯周ポケット内の酸素量も低下させるため、嫌気性の歯周病菌が増殖します。さらにタールは歯垢を付着させやすし結果的に喫煙者は非喫煙者より歯を失いやすくなります。

さらには、歯肉が黒ずむ「メラニン色素沈着症」や「ニコチン性口内炎」、舌や歯肉や頬粘膜などが白っぽくなって前がん状態ともいわれる「白板症」にもなりやすいといわれています。 口腔内のガンも見逃せません。煙の温熱刺激で舌のがんや、ニコチンやタールがたまりやすい下顎歯肉や頬粘膜などのがんになりやすいことがわかっています。最近、禁煙補助剤としてニコチンが2ミリグラム含まれているニコチンガムが広く使われていますが、考えようによっては噛み(ガム)たばこと同じです。ガムたばこが蔓延(まんえん)している東南アジアでは、口腔がんが多いことも覚えておくべきでしょう。また最近愛用者が増えている電子タバコですが、基本的に電子タバコにはニコチンが含まれていないとの触れ込みでしたが、ある調査によるとニコチン含有の電子タバコ用液体も発見されたとか。またニコチンではないものの、ホルムアルデヒド等の発がん物質が含まれているものもあるそうです。いずれにせよ何らかの化学物質を含んだ液体を燻蒸させて口腔内から吸引する行為は、口腔粘膜に為害作用がある可能性があるのではと考えます。

これでもあなたはたばこを吸いますか?

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