日本統合医療学会での発表から
2009.1.1
第1回日本統合医療学会(IMJ)が、昨年の12月6日7日、九州大学医学部百年講堂で開催されました。このIMJは元々日本代替・相補・伝統医療会議(JACT)と日本統合医療学会(JIM)の両者の代表が渥美和彦元東京大学医学部名誉教授であり、21世紀の医療は統合医療が主導する理念の下文字通り統合された学会です。私はJACTとJIM合同大会である2005年京都、2006年名古屋、2007年松島に続いて、歯科における乳酸菌生産物質の応用の発表を行いました。発表50数題中歯科の発表は私一人だけでした。
今回の発表は、乳酸菌の混合培養により得られた発酵産物である生源が、局所麻酔を使った歯科治療時において患者さんのストレスを軽減させる効果がある事を臨床的に検証したものです。歯科治療を安全且つ確実に行うための局所麻酔はしばしば歯科医院において使われますが、術前の緊張と不安が相俟って無痛治療のための局所麻酔の注射自体が患者さんのストレスとなると、患者さんの体調が悪いなどの条件が悪いと脳貧血などの偶発症を起こすことがあります。
今回麻酔経験の少ない同じ顎の左右に同じような処置の必要な患者さんに被験者になって頂き、生源の飲用の有無でストレス度がどのように変わるかを、㈱ニプロ社製の唾液アミラーゼモニターで調べました。