(番外編)統合医療「理論から実践へ」
新年明けましておめでとうございます。
昨年の12月11日から12日の両日、徳島大学大塚講堂・長井記念ホールにて第14回日本統合医療学会(IMJ2010徳島大会)が開かれました。大会長は徳島大学大学院バイオヘルスサイエンス(BHS)研究部代謝栄養学分野教授の中屋豊先生です。『統合医療「理論から実践へ」』というテーマのもと、統合医療を行う各分野から講演・シンポジウム・一般演題の発表が行われました。
今回の一般演題はポスターセッションにて行われ、68題中3題が歯科からの発表でした。私は6年連続IMJで発表しており、今回は「乳酸菌混合発酵産物の口腔ケアに関する臨床的検討」と題して発表致しました。また今回、乳酸菌混合発酵産物であるバイオファーメンティクスを原料とする生源の臨床発表は、私の他に元信州大学第一内科教授の関口守衛先生(赤坂関口クリニック院長)、基礎研究はエイエルエイ中央研究所から4題の発表がありました。
最近脚光を浴びている統合医療ですが、私も所属する日本ホリスティック医学協会会長の帯津良一先生が大変わかりやすいコメントを以下の様にしておられます。『医療とは、身体の一部に生じたトラブルの修復をメインとする西洋医学の「治し」と、生命が持つ自然治癒力の向上をメインとする東洋医学の「癒し」の統合である。どちらも医療の一翼を担う上で対等であり、現代の科学が対象となる人間の生命力を完全に解明していない以上、代替療法に完璧なエビデンスを求めるのは無理であり、戦略的直感で補えば良いのだ』と。